浅海域の地形・構造物を、小型船舶で効率よく高精度に把握したい
河川、ダム、河口域、湾岸などの浅海域は、大型調査船を投入しにくく、狭い水路や浅瀬での地形把握・構造物調査が難航しがちです。3DSS Multi Angle Swath Bathymetry Sonarは、軽量コンパクト(ソナー本体約8kg)な浅海用3Dスワス音響測深システムで、小型ボートに搭載して水深の広い範囲をスワス状に高精度計測し、海底地形・構造物調査の作業効率を高めます。
小型船舶での運用
ソナー本体約8kgと軽量で、標準的な厚肉1.5インチパイプに対応するポールマウントで小型ボートに搭載できます。
広いスワス幅
公称で水深の最大12倍のスワス幅による測深データ取得が可能です(実際のレンジは音速プロファイル・底質に依存)。
直下データの解消
可変式ビーム角(15°〜90°、電子的に-45°〜45°でチルト可)により、船底直下のデータ不足を解消します。
3DSS Multi Angle Swath Bathymetry Sonar(3DSS-SX-450)
3DSSは、片側配列(アレイ)のトランスデューサーで受信した音響信号の位相差を、CAATI(Computed Arrival Angle Transient Imaging)という特許技術で解析し、同一レンジ(距離)から異なる角度で戻るエコーの到来角度を計算するマルチアングルスワスソナーです。これにより、直下や水中障害物の付近も含めて各ターゲットの水深・反射強度を漏れなく取得できます。取得した2Dサイドスキャン画像はスワス方向の1点ごとに距離(水深情報)を持つため、反射強度画像を3Dイメージとして正しく補正できる点が特長です【要確認:メーカー名(PingDSP)の正式表記】。
適用対象:河川、ダム、河口域、湾岸等の浅海域における海底地形調査・構造物調査【要確認:適用実績のある施設種別・具体的事例】
3DSS 本体
円筒形のソナー本体(長さ56.8cm、直径9.8cm)に、可変式ビーム角の送受波器アレイを搭載。トランスデューサーの取付け位置を変えることなく、ソフトウェア上でビームを上下に振れるため、直下データの不足を解消しています。IHO SP-44に適合。
- 2Dサイドスキャン(反射強度画像)と3Dバシメトリ(水深付き3Dイメージ)を同時取得
- 小型ボート・河川用ボートへのポールマウント搭載
- ギガビットイーサネット接続によるトップサイドPCでのソナー制御・データ収録
トップサイドボックス・制御PC
ソナー本体と接続するトップサイドボックスを介し、ギガビットイーサネットでトップサイドPCに接続。専用ソフトウェアでソナー制御・GUI操作・TCPデータ収録を行います。
- PC要件:デュアルコア2.4GHz以上、メモリ4GB以上、Windows 7 64bit等【要確認:現行OS対応状況】
- 外部MRU/GPS/トリガー入出力に対応(一部機能は-DXTオプションでは非対応)
3DSS-SX-450の仕様
ソナー仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 使用周波数 | 450 kHz |
| 送信波形 | CW、Broadband |
| パルス長 | 10〜700 サイクル |
| ダイナミックレンジ | 108 dB |
| Time Varying Gain方式 | デジタル |
| 水平ビーム幅(2way) | 0.4° |
| 垂直ビーム幅(可変) | 15°〜90° |
| トランスデューサー固定チルト角 | 20° |
| 電子式送信チルト角 | -45°〜45° |
| 最大Ping繰り返し周波数 | 約30Hz |
2Dサイドスキャン仕様(片側あたり)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| データ出力 | 32bit浮動小数点の反射強度振幅・レンジ |
| 標準的な2Dイメージングレンジ | ソナー高度の5〜10倍(音速プロファイル・底質による) |
| 最大レンジ | 200m |
| 最大レンジ分解能 | 1.67cm |
3Dサイドスキャン(バシメトリ・3Dイメージ)仕様(片側あたり)
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| データ出力 | 32bit浮動小数点のレンジ・仰角・振幅 |
| 標準的なバシメトリレンジ | ソナー高度の3〜6倍(音速プロファイル・底質による) |
| 最大レンジ | 100m |
| 最大レンジ分解能 | 1.67cm |
| バシメトリ精度 | 底質・レンジに依存【要確認:具体的な精度数値】 |
インターフェース仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 制御入力/データ出力 | ギガビットイーサネット、ソナー制御GUI・TCPデータサーバー用スタンドアロンソフトウェア |
| 時刻基準 | トップサイドPC、RS-485経由の外部PPS(オプション) |
| 外部MRU入力 | RS-485インターフェース、NMEAプロトコル(-DXTオプションでは非対応) |
| GPS入力 | RS-485インターフェース、NMEAプロトコル(-DXTオプションでは非対応) |
| 外部トリガー入力 | RS-485信号レベル、立ち上がりエッジトリガーでping開始(-DXTオプションでは非対応) |
| 外部トリガー出力 | RS-485信号レベル、内部受信ウィンドウをミラー出力(-DXTオプションでは非対応) |
| PC要件 | デュアルコア2.4GHz、メモリ4GB、Windows 7 64bit、.NET 4.0、MSVS C++ 2010 再頒布可能パッケージ |
物理仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 電源電圧 | 24 VDC ±10% |
| 消費電力 | 12W(送信電力を除く) |
| 全長 | 56.8cm(22.35インチ) |
| 直径 | 9.8cm(3.88インチ) |
| 重量(気中/水中) | 8kg(17.6lbs)/4.7kg(10.3lbs) |
| ポールマウントアダプター径 | 1.49インチ(標準厚肉1.5インチI.D.アルミパイプ対応) |
| 使用周囲温度 | -5℃〜45℃ |
| 耐圧深度 | 100m |
調査の進め方
調査目的、対象水域、必要な成果物(2Dサイドスキャン画像・3Dバシメトリ等)を確認します。
水深、航行条件、小型船舶の進入経路を確認します。
測線計画、ビーム角の設定、機材構成を策定します。
小型ボートに3DSSを搭載し、計画測線を航走しながらスワス状に測深・サイドスキャンデータを取得します。
取得データを解析し、水深図・2Dサイドスキャン画像・3Dバシメトリモデルを作成します。
成果品と調査結果をとりまとめ、報告書として納品します。
調査可能な条件・制約
適する対象・目的
- 小型ボートによる河川・ダム・河口域・湾岸等の機動的な調査
- 水深の最大12倍という広いスワス幅での効率的な地形把握
- 可変式ビーム角による直下(船底真下)を含む死角の少ないデータ取得
- IHO SP-44基準に適合する精度での測量
- 2Dサイドスキャン画像と3Dバシメトリ(水深付き3Dイメージ)の同時取得
適用しにくい条件
- 最大測深レンジは2Dサイドスキャンで200m、3Dバシメトリで100mが公称上限(大水深域での適用は要相談)
- 実際の測深レンジ・精度は音速プロファイルや底質によって変動(公称値は目安)
- 濁度・多重反射等が精度に与える影響の詳細【要確認】
- 外部MRU/GPS/トリガー入出力の一部機能は-DXTオプションでは非対応
安全・品質管理:気象・海象の中止基準、GPS・MRUとの同期方法、バシメトリ精度は底質・レンジに依存するため、精度保証の考え方は事前協議で確認します【要確認:標準的な精度保証・校正手順】。
成果品
- 2Dサイドスキャン画像(反射強度・レンジデータ)
- 3Dバシメトリデータ(水深・仰角・反射強度)
- 水深図・海底地形図
- 反射強度を補正した3Dイメージ
- 調査報告書
- 元データ(納品データ形式は【要確認:対応フォーマット・座標系】)
実績・ケーススタディ
対象:【要確認】
課題:【要確認】
実施手法:3DSSによる2Dサイドスキャン・3Dバシメトリ測量【要確認:併用機材の有無】
現場条件:水深【要確認】、流速【要確認】、使用船舶【要確認】、調査日数【要確認】
成果品:水深図・3Dバシメトリモデル・報告書
得られた判断:【要確認】
具体的な実績件数・案件事例は確認中です。掲載可能な事例が確定次第、上記カードを差し替えます。
よくあるご質問
3DSSはCAATI(Computed Arrival Angle Transient Imaging)という特許アルゴリズムで、片側配列のトランスデューサーが受信した位相差から到来角度を計算し、2Dサイドスキャン画像と3Dバシメトリ(水深情報付き)を同時に取得します。可変式ビーム角により、直下(船底真下)のデータ不足も解消しています。
2Dサイドスキャンで最大200m、3Dバシメトリで最大100mが公称レンジです。ただし音速プロファイルや底質により実際のレンジ・精度は変動するため、対象水域の条件をお伺いした上でご案内します。
ソナー本体は約8kgと軽量で、標準的な厚肉1.5インチパイプに対応するポールマウントアダプターで小型船舶への搭載が可能です。必要な船舶要件は現場条件によって異なるため、事前にご相談ください。
最大レンジ分解能は1.67cmですが、バシメトリ精度は底質や測深レンジに依存します(公称値:Bottom type and range dependant)。具体的な精度条件は【要確認】です。
ご相談時に分かる範囲でお知らせください
3DSSによる浅海域測量をご検討の方へ
対象水域や必要な成果物によって、調査方法・機材構成は変わります。まずは調査目的や現場条件をお聞かせください。